業務システムでは、クラウドが当たり前のようになってきていますが、Windows OS で稼働中のプログラムは、多くがクライアントサーバー方式で動いています。
現在稼働中のソフトウェア資産をすべて作り変えるには、膨大な作業時間がかかります。
クラウドシステムのブラウザアプリよりローカルで動かすネイティブアプリのほうが、開発期間は短縮できるしユーザーの操作性は向上すると思うんですけど。
それなのになぜ、Microsoft は Web App Excelなんかに力を入れているのでしょうか。
GoogleのWeb Apps Spreadsheetを恐れているだけじゃないですか。
Microsoftの良さはVisual Basic という開発言語だと思うんです。画面で処理手順を操作するだけで、マクロがVBAのコマンドで記録されるなんてすばらしいと思いませんか。この機能があることで、プログラムコードを理解していなくても、VBAでプログラムが書けているんですから。さらに拡張する場合は、Visual Studioで作成することも可能です。
こんなにスムーズにステップアップできる言語は、Visual Basic が最も優れている機能だと思っています。
それに、業務システムをクラウドとしてブラウザアプリにすることで、どれだけのセキュリティホールを考慮してプログラムを書く必要があると思っているのでしょうか?
セキュリティホールのブロック処理などは、業務システムのプログラマが考えることじゃなくて、開発ツールが標準機能として持っておくべき機能だと思います。
そんなところに業務プログラマの労力を使うのではなく、業務のデータ処理能力向上のためにもっと時間を使うべきです。
業務システムの構築ということで考えれば、Excel は Web App Excelではなく、そのままローカルExcel(ネイティブExcel)で動作し、データだけを Office 365 の Share Point 経由で共有する利用方法が、現在のコンピュータ環境では最も効率の良い方法だと思います。
なぜ、サーバーにおいてPHPでプログラムを作成し、ブラウザで操作しないといけないのか、私には全く理解できません。
Office 365
Microsoft が 推奨している Office 365 の Share Point を利用して、遠隔地のデータを共有することが、いま推奨する業務システム構成だと思います。この方法ですと小規模な(10人以下)ローカルシステムでは、Server さえも不要でネットワーク対応ハードディスク(NAS)があれば充分実用的な業務システムを運用できると考えています。
よろしければ、皆様の業務システム構築の際に、少し参考にしてください。
ローカルExcelのデータ管理については、下記のページを合わせてお読みください。
エクセルをデータベースとして使うには、こうすればいいと思うのだけど、なぜ誰もやらないのかな? - Excel 職人のつぶやき